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合衆国再生―大いなる希望を抱いてというわけで、オバマのセリフから英文法の説明。

"Change has come to America."

この文は「現在完了」という文法を使っています。現在完了ってのは、過去のことを「今に引き寄せて」表現する形。言いたいのは、過去ではなくて「今の状況」。

これ、has:現在+come:過去(分詞)っていう、実はすごく単純な話で、それを使ってオバマが言いたいのは、Change / come to America(変化がアメリカに来た)という事実が、has(今、手の中にある)ってこと。

これが、"Change comes to America." という現在形だったら、どうでしょう。現在形は「いつでも成り立つ」ことを表します。勝利のスピーチで「昨日も、今日も、明日もアメリカに変化は来る。」っていう一般論を言っても、聴衆の胸は打てません。

現在形では、選挙に勝ったという臨場感や具体性が感じられない文になってしまいます。

これが、"Change came to America." という過去形だったら、どうでしょう。過去形は「現在からの距離感」を表します。選挙に勝った夜に、「いつの日か、アメリカに変化は来た。」っていう過去の事実を述べられても、投票した人たちは盛り上がれません。

過去形では、たった今選挙に勝ったという「今」とは関係のない文になってしまいます。

ちなみに、"Change is coming to America."だったら、「変化がアメリカにやって来ている(進行中・途中)」っていう意味だから、使うとしたら選挙中のキャッチフレーズかな。


2008.11.17 _








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