最近はまったマンガの紹介。同僚の先生に借りて読んだんだけど、スゴクおもしろくて!今まで読んだ中で5本の指に入るくらいの高評価で、星5つ★★★★★タイトルは『銃夢』、そして、続編の『銃夢 Last Order』。
ウルトラジャンプで連載中のSF格闘もの。脳だけが生身で、体がサイボーグの主人公ガリィが、自分のルーツを知るために、そして世界の仕組みを知るために戦い続けます。
物語が進むにつれて、舞台は地上のクズ鉄町から、それを管理している空中都市ザレム、さらにそれを支配しているイェールと変わっていきます。
最先端の科学用語を使い、もしくは最先端の先の用語を創造し、過剰に説明された世界は、SF好きにはたまらない舞台設定。
かつ、ストーリーもいいんだよね。この筆者はきちんと「哲学」を持っています。この世界では、脳以外を全て「機械の体」にしたり、もしくは脳さえも「脳チップ」に置き換えられます。
「人間とは?」と自分に問いかけ、それに対する何らかの答えを持っていなければ、こうしたマンガは描けないでしょう。

マッドサイエンティストが「君にとっての人間の定義とは?」と問いかけ、「肉体や脳が機械と交換可能であるならば、人間を人間たらしめているのは、"人格"と"記憶"という情報だけです。」と自ら答える。
たしかに、そうかもしれない。しかし、そういった科学者の人間の定義だけではなく、私たち生活者の実感というのも別にあって、それを含めなければ「哲学」にはならない。


こうしてマッドサイエンティストや主人公の口を通して、また舞台設定やストーリーを通して語られる筆者の人間観が優れているから、このマンガには魅力があるんだと思います。
矛盾や葛藤に背を向けた時、人は自分を見失う。
「人間」とは…たえまなく揺れ動くある「状態」にすぎない
こういう言い方、よくわかります。
2009.08.08 _




































